出演者
渋谷毅 (ピアノ・オルガン)
1975年に自己のトリオを結成する。
1980年 代後半よりは渋谷毅オーケストラを中心に活動、従来の典型的なビッグバンド・スタイルから解放されたこのオーケストラの人間主義と評さ れた自由奔放な魅力に溢れた演奏は『LIVE-91』『酔った猫が低い塀を高い塀と間違えて歩いているの図』『ずっと西荻』ほかの六つの作品として記録されてい る。
この間、浅川マキ、酒井俊、金子マリ、小川美潮、高田渡、木村充揮(憂歌団)、カルメン・マキ、小沢健二ほかのヴーカリストとのセッション、 レコーディングにも数多く参加している。
また、作曲家としても、歌謡曲、映画音楽、CM音楽などを手がけ、NHKの 『おかあさんといっしょ』『母と子のテレビ絵本』にも多くの作品を提供している。
1999年秋に発表した『エッセンシャル・エリントン』はジャズ・ディスク大賞・日本ジャズ賞を受賞、2001年秋に発表した『シーソー』はジャズ・ディスク大賞・日本ジャズ賞と芸術祭優秀賞を受賞。
2007年、 映画「嫌われ松子の一生」で第30回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞した。
近年、佐良直美の27年 ぶりの作品となる『いのちの木陰』を手掛け話題になる。1989年より主宰している「カルコ・レーベル」は、現在まで14作 品を発表している。
峰厚介 (テナーサックス)
中学生の頃クラリネットを吹き始る。1962年のデビュー当時はアルト奏者として注目され、1969年に菊地雅章5でその人気を決定づけた。
その後テナーに転向、一時渡米するが、帰国後に本田竹広と結成したグループ「ネイティヴ・サン」で一大ブームを巻き起こした。
1992年からはクインテットを率いて活動、アルバム「MAJOR TO MINOR」は1993年度の日本ジャズ賞を獲得した。
渋谷毅との共演はこのオーケストラが初めてであるが、押しも押されぬスター・プレイヤーである彼が、時に堂々たるソロをとりながら、時に脇役としてアンサンブルをつとめているのが興味深い
林栄一 (アルトサックス)
中学のブラスバンドでサックスをはじめ、高校生の時に山下洋輔トリオに飛び入りして共演。
その後10数年を経て、1980年 偶然に再会、1981年からは山下洋輔トリオ+1に 参加して一躍脚光を浴びる。
1990年自己のバンド 「MAZURU 」 を結成。同名の初リーダーアルバムを発表、ドイツニュールンベルグジャズ祭に出演、好評を博す。
その後も片山広明とのCO2、de-ga-showや 石渡明廣MULL HOUSE、酒井俊G な ど様々なグループで活動する。
正確なテクニックに裏付けられた高度な適応性と、鋭く、密度の濃い演奏は圧倒的。
その唯一無二な音は渋谷毅 オーケストラ、石渡明廣マルハウスなどでも欠かせない存在である。
代表的アルバムとして、de-ga-show、Monk's Mood、 音の粒、MAZ、森の人、Birds and Bees、 鶴、融通無碍、GATOS Meeting 等、数多くの作品を発表している。
津上研太 (サックス)
学生時代より大友義雄氏(Sax) 、 ジョージ大塚氏(Ds)に師事し、1987年 ジョージ大塚『WEE THREE』、古澤良治郎『PaPa-R』 でプロデビュー。
以来、山下洋 輔 (Pf)綾戸智絵 (Vo)、 中本マリ(Vo) 、忌野清志 郎(Vo) 、 坂田明(Sax) 、大友良英(Gt)、 上々颱風、ゴンチチ、等共演したミュージシャン多数。
現在、菊地成孔DCPRG、村田陽一Orchestra、 清水くるみバンド、市野元彦Time Flows等、多岐にわたるグループやセッションで活動中。2000年夏に、南博 (P) 、 水谷浩章 (Bass) 、外山明 (Ds)を 率いる自己のリーダーバンド「 BOZO 」を旗揚げ。作曲・編曲も手がけ、今まで4枚 のCDをリリースしている。渋谷オーケストラには、たびたび招かれていたが、1996年5月よりレギュラー・メンバーとなる。
松本治 (トロンボーン)
数々の著名なビッグバンドやジャズ・ミュージシャンのライブ、コンサート、レコーディングに編曲者・指揮者・ 作曲者としても参加する。
「山下洋輔Special Big Band」では「ラプソディ・イン・ブルー」をはじめ「ボレロ」「組曲・ 展覧会の絵」「交響曲・新世界より」などクラシックの大作を斬新なアプローチで見事にビッグバンドに編曲し、大きな評価を得た。
自己のグ ループTrigonometriaで活動の他、Asian Youth Jazz Orchestra、大和田レインボウ・プロジェクト(渋谷区主催)の音楽監督、洗足学園音楽大学の講師も務める。
ソロアルバム に『和風』『蒼き空に身悶えて』『帰る方法』がある。渋谷オーケストラにあっては、たった一人のトロンボニストとして、その美しい音色を 聞かせる。
吉田隆一 (バリトンサックス/フルート)
1971年東京生まれ。
中学校の吹奏楽部でバリトンサックスを手にする。
19歳からジャンルを横断した演奏活動を開始。
現在は「SF+FREE JAZZ」バンド “blacksheep” を中心に、フリーランスの音楽家として数多くの場で演奏活動を行っている。
「SF音楽家」を名乗り、谷甲州『航空宇宙軍史・完全版』巻末解説をはじめ、SFの解説やコラムの執筆、「SFと音楽」のコラボレーションライブ企画などを行っている。
石渡明廣 (ギター)
中学生の時にギターとドラムを始める。暗黒舞踏「大駱駝艦」の音楽監督に就任して注目を集める。
天誅組、SALT、JAZZY UPPER CUT、 渋さ知らズ等で活躍しつつ、渋谷毅との「月の鳥」、リーダー・バンド「MAD-KAB-at-AshGate」を率いる等、多岐にわたり幅広く活動。
その、並外れて鋭く、ス リリングな演奏は、あらゆる既成のスタイルを超えて新鮮である。渋谷オーケストラにあっては、ギタリストであるとともに、作曲家として 様々な作品を書いている。
1996年、初のリーダー・アルバム「MULL HOUSE」発表。2014年、 待望の2ndアルバム「Funny Blue」 を発表。
上村勝正 (ベース)
幼い頃から音楽好きで、中学時代にベースを始め、高校時代にブラス・バンドで行進曲チューバを始める。
その 後、様々なジャンルのミュージシャンとの交流を経て、古澤良治郎「パパラッコ・バンド」、坂田明、中本マリ、伊藤多喜雄バンド等に参加。 現在は、石渡明廣「MULL HOUSE」、等で活動する。
2000年 秋に、川端民生の後を受けて、渋谷毅オーケストラのメンバーとなる。
外山明 (ドラム)
幼少時、兄の影響で音楽に興味を持つ。宮崎に移った中学年の時ドラムを購入し、より音楽にのめり込んで行っ た。
東京に戻り広木光一のグループに参加。以後、坂田明『DA-DA-DA』、日野皓正『HAVATAMPA』、 松岡直也スーパー5、渡辺貞夫G、 今堀恒雄の『Tipographica』などでも活動。
古澤良治郎との交流を深める中、忌野清志郎、UA等とも共演するなど多彩。また、近年は単身ギニアに渡り、ギニア国立舞踊団のバラフォニストに手ほどきを受ける。
そのスタイルにとらわれないドラムセンスはミュージシャンからの信望も厚い。
以前よりゲスト参加はしていたが、2011年春、古澤良治郎の後を受け渋谷毅オーケストラのメンバーとなる。
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