出演者プロフィール

- フローラン・エオー(クラリネット)
フローラン・エオーは1991年、フランス国立パリ高等音楽院を1等賞で卒業する。同年トゥーロン国際クラリネットコンクールで見事1位を獲得。また音楽院時代からピアノのジグマノフスキーとデュオ<HEAU-ZYGMANOWSKI>を組んでおり、1994年パリ国際室内楽コンクールと1995年FNAPECアンサンブルコンクールで1位を受賞している。
その後、マリエル・ノルドマン、ジェラール・コセ、ローラン・ピドゥ、ロジェ・パスキエ、パトリス・フォンタナローザ、パリ弦楽四重奏団、イザーイ弦楽四重奏団などと共演。オーケストラのソリストとしてはヨーロピアンカメラータ、ピカルディ・オーケストラ、フランス国立管弦楽団、カンヌ・オーケストラ、パリ・アンサンブル・オーケストラなどから招待されている。またフランスをはじめベルギー、スペイン、ルトアニア、ポーランド、コソボ、香港、韓国、中国、日本等の国からも招待され演奏した。
1997年に作曲家Thierry ESCAICHの依頼で、クラリネットとオーKストラのための「Chant des tenebres」を初演している。またクラリネットアンサンブルによる音楽劇団<Les Bons Becsレ・ボン・ベック>を1996年に設立し、クラリネットの可能性に激動を与えた。舞台ではパーカッションを加え、タップダンスをしながらの演奏が披露される。今までフランスをはじめドイツ、スペイン、イタリア、ポルトガル、北欧の国々で公演された。
CDは、ピアノのジグマノフスキーと組んだ<フランス音楽アルバム>と<ブラームスとレーガーのソナタ>等がある、また2005年に録音した<ベートヴェンのCLトリオ>では、フランス音楽誌で音色、技術、表現力が高く評価された。
また教育者としては、フランスの伝統的クラリネット教育<エコールフランセーズ>を引き継ぎ、1999~2003年、2005年にフランス国立パリ高等音楽院教授ミッシェル・アリニョンのアシスタントを務めた、現在はフランス国立リュイユ・マルメゾン音楽院教授である。

- パトリック・ジグマノフスキー(ピアノ)
パリ国立高等音楽院、同音楽院演奏家マスタークラスでユボー、ドヴァイヨン、ルヴィエに師事。卒業後、ミュンヘン国立音楽院にドイツ政府奨学金生としてゲラルトオーピッツ氏の教えを受けた。
数々の国際コンクールに入賞(パリ国際室内楽コンクール1位、FUNAPEC国際コンクール1位、ヘンリソーゲ国際コンクール1位他)クラリネットとフランス音楽を録音したCDは非常に高い評価を受けた。(リランクス発売)後ブラームスとレガーのCD(ジグザグテリトワール発売)が発売され、ディアパゾン、モンド、クラシカ、などに『エレガンスを失わずに威光を放つ演奏』と批評される。
演奏会もさかんで、ラジオフランス、テレビ出演の他、ロックドンテロン音楽祭、アカデミーラヴェル、カンヌ音楽祭、ソー音楽祭、ランス音楽祭、クールシュヴェル音楽祭など数々の音楽祭に招かれる。また今年だけでもインドネジア、ベトナム、アフリカ、イタリア、日本、フランス、アメリカで演奏、正に世界的なアーティストである。
その実力と経験、幅広い交友関係をいかし、2002年には、自らがプロデュース、音楽監督そして出演する「ボルドー音楽祭(MusicFestiv')」を毎年手掛けている。この音楽祭も、昨年11回目を迎え、世界各国から集まった音楽家達が『音』という素晴らしい言葉にそれぞれ思いをこめ5日間に渡って行われ大盛況のもと幕を閉じた。今年も開催し世界各国から一流の音楽家が集まる。また音楽のジャンルを問わず、シャンソンやコメディーフランセーズの舞台音楽、タンゴ、ジャズなどアレンジメントも手がける非常に多才なアーティストである。
エコールノルマル音楽院教授、大阪音大客員教授。